草薙の研究ログ

英語の先生をやってます。

解釈しやすい効果量「優越率」(続き)

前回の続き。

 


南風原・芝(1987) 優越率 - 草薙の研究ログ 

 

優越率(probablity of dominance)は、正規分布をもちいてもとめる方法と、(ノンパラメトリックな手法のひとつである)組み合わせをもちいてもとめるが紹介されている(南風原・芝, 1987)。同じような方法がThe Common Language Effect Sizeという名で別の研究者からも紹介されている(e.g., MacGraw & Wong, 1992; Karby, 2014)。

 

McGraw, K. O., & Wong, S. P. (1992). A common language effect size statistic. Psychological Bulletin, 111, 361–365. doi:10.1037/0033-2909.111.2.361

Kerby, D. S. (2014). The simple difference formula: An approach to teaching nonparametric correlation. Innovative Teaching, 3, 19. doi:10.2466/11.IT.3.1.

 

Wikiにも記事があった。

Effect size - Wikipedia, the free encyclopedia

 

勉強がてら、Rでのスクリプトを書いてみた。

もしかしたら間違っているかもしれない。

(でもまあ、およそ原著通りの数字を返すようだ)

 

ひとつは、分布を使う方法(南風原, 2014; 南風原・芝, 1987)。

ふたつめは、組み合わせを使う方法。詳しくは、南風原・芝(1987)を。

最後は、別にいらないのだけど、ブートストラップのように、数値解析的にやる方法(前とあまり変わらない)。ふたつめの組み合わせ数よりも十分に多い数シミュレーションをするのは少なくともあんまり意味ないな。標本が膨大な数あって、全組み合わせ計算出来ないときなどの簡便な計算に使える?はて?

 

まあ、いいや。スクリプトをホームページに貼っておこう。

(あとで直したりすればいいだけだし)

 

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(下の方)