Windows10のアップグレードはRAMDISKを勝手に外すという罠
心情としてはLinux派(のエンドユーザー)なのだが,これまでどうしてもMS Officeでやらなきゃいけないことが多いので,Windows 7も使っていた。
ThinkPad Tシリーズなのだけど,RAMが4GB余っていたので,RAMDISKとしてTMPファイルなどいろいろ割り当てていた。ツールはバッファローのやつを使っていた。
TMPファイルなどは環境変数をいじって指定している。それでもだいぶ容量が余るので,WindowsでもできるGNU-packをそのRAMDISKに入れていた。
GNU-PackはWindows版emacsとviとcygwinのセット。viはわからないけど,修行の一環としてできるだけemacsの中に引きこもろうとしている。最近はemacsの中でess(Rと繋がる)とyatexとsqlを勉強している。
それで,まあ頃合いだと思ってWindows 10にアップグレードすることにした。…あまり良く考えていなかった。
そんなに時間はかからなくて,3時間あれば絶対大丈夫というような感じだった。Windows 10のUIは綺麗といえば綺麗なんだけど,表面はまあ8の雰囲気もあるし,どことなくMac OSとかubuntuなどのunityやGoogleの雰囲気をごちゃまぜにしたみたいな,まあ今風といえば今風なんだけど「こんにちわ」とか「もうすぐ始められます」とか画面いっぱいに表示している時間があったら,その間裏で何をしているのか教えてほしかった。全般にそういう印象がつきまとうのだけど,時代だろう。
Windows 8.1のガジェットも持っているので,もう慣れているのだけど,この表面のUIは新しくて,どんどん構造の深いとこにいけばいくほど昔のWindows的なUIになっていく感じ。「画面いっぱいこんにちわ」は綺麗だけど,デバイスマネージャーなんてXP時代からそのままじゃないか。そこはいいのかい(どうせアップデートしていくんだろう)。
でも,あれだ。これってあれだ。
子どものとき仲よかった女性と大人になって再会して,化粧とか話し方の感じで最初はなんかちょっと違和感っていうか距離感っていうか恥ずかしいようなのがあるのだけど,アルコールが進むうちに昔の感じを取り戻していって,懐かしいような気になるやつだ。思えばWindows 95から20年か…俺も29歳だしな。
それでまあアップグレードして,定石としてデバイスマネージャーなどを徘徊する。結構動かないやつがいる。
私の環境だと,まずUSB接続のマウスが動かない。これはlenovoのドライバーを新しくダウンロードすることで解決。
lenovo companionとかいうユーティリティのソフトが勝手に現れるのだけど,よく調べたらこいつも結構嫌な奴なのでバイバイ。
次に,トリプルディスプレーをしているのだけど,一台をUSB→VGA変換で接続している。でも,やっぱりもって映らない。これはDisplayLinkのドライバーを更新。…しようとしたら前のヴァージョンが消せないからダメだと言われた。しょうがないからDisplayLinkが配っているアンインストーラでバイバイして新しくドライバをインストール(これも結構罠だった)。
さて。問題は件のRAMDISK。第一,なぜかデスクトップ上でバッファローのユーティリティが起動する。どうも設定が外れたようだ。ここまでは許せる。まあ,ありそうな話だ。
それで,バッファローのユーティリティで設定をし直して再起動すると,ブートの途中でストップ。起動すらできない。別にそういうの慣れているからいいけど,これあまりPC好きじゃない人なら発狂するよね。(最初はバッファローのRAMDISKの設定だと気づかなかった)
いろいろやって起動を試みる。
…挙句のブルスク。
…結局Windows 7に戻した。戻したら,今度は7のドライバーを更新しているので,USB接続のモニタが映らない。
まあいいやと決め込んでもう一回アップグレード。
バッファロー・ユーティリティを新しく入れなおしてやれば,どうせ対応しているだろうと決め込んでやったらダメ。
…ウケる。
他のソフト(softperfect ram disk)などの動作報告を調べても,まだ安定しているとはいえない感じ。人柱になって頑張って解決しようといろいろいじったりして時間をとられるのは面倒なので,ちょっと様子を見る。
なのでRAMDISKを使っていてWindows10のアップグレードをする予定のひとはお気をつけください。