関係の数と三角数
2人いれば,2人の関係は1つ。3人いれば3つの関係。4人いれば6個の関係,5人いれば10の関係がある。
総当たり戦の数もいっしょ。2人いれば1試合,3人いれば3試合,4人いれば6試合,5人いれば10試合だ。
これを数列だと考えると,
という見たことあるような数列。今週奇しくも2回出会った。
これは,三角数に似ている。三角数は,
だから,三角数より一個ずれているみたい。三角数をとすると,なので,この数列(をとすると)は,ということ。もっとわかりやすくすると,というかんじ。
入試問題などにも出るみたい。階差数列の単純な問題として。
関係の数,というとなんか曖昧なんだけど,グラフ理論を考えると視覚的にわかりやすい。無向グラフがあって,Vの要素数がnのとき,このグラフが完全グラフになるEの要素数がこの数列。
三角数との関係は,完全グラフの隣接行列を考えるとピンとくる。三角数の定義通り,辺の中にある点が同じ正方形になっていて,その和がエッジ数であることがわかるし,増えていく列の中にある1の数がになってることから,階差数列であることもわかる。
これ,組み合わせと同じ。要素がn個ある集合から,要素を2個選ぶ組み合わせは,なので,やはり,。一般に,三角数の方がメジャーなので,とするよう。
ちなみに三角数の方は,それこそ無数に色んなところに出てくる。パスカルの三角形の3列目にも出てくる。
オンライン整数辞典という素晴らしいサイトがあって,この数列のページももちろんある。