ウィーナーのサイバネティックスの広い定義
ウィーナーの『サイバネティックス』を読むとやっぱなんか当時の北米の知的雰囲気があってワクワクする。こういう古典って読んでみるとやる気出るね。
特に,岩波文庫版の訳本(池原他訳)で,日本語版へのあとがきのところ…
…今日,わたしはそれをこう述べたいと思います。 われわれの状況に関する二つの変量があるものとして,その一方はわれわれには制御できないもの,他の一方は我々に調節できるものであるとしましょう。そのとき制御できない変数の過去から現在にいたるまでの値にもとづいて,調節できる変量の値を適当に定め,われわれに最もつごうのよい状況をもたらせたいと望みがもたれます。それを達成する方法がCyberneticsにほかならないのです。―『サイバネティックス』(岩波文庫版訳本, p. 5)
これすばらしい。なんというかその包括性の大きさにやられる。こんな包括的なことをこんなに明確にいえるのかと。
そして自分がやりたいことは間違いなくこの範疇に入る。