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草薙の研究ログ

英語教育関係。でも最近は統計(特にR)ネタが中心。

NEDV(nonequivalent dependent variables design)のススメ

なにかの指導法の効果をみるとき,われわれはふつう無作為標本化はできないので,準実験計画,なかでも異なるグループ間で事前事後などをくらべるデザイン,NEGD(the nonequivalent group design)というのをやる。非等集団計画とかいう?こんな感じのおなじみのやつ。

 

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ういうい。

 

準実験計画ってのは別にこれだけではなくて,

例えばNEDV(nonequievalent dependent variables design)って

 

いうのもあるらしい。

これは,「単一のグループ,単一の処遇」でおこなう。

おうおう経済的そうだ///

 

複数あるのは従属変数ね。たとえば,語彙テストと文法テストとか。

この2変数における得点を事前事後などでくらべる。

従属変数なのでMANOVAをするといいかもね。

スケールが同一でないことも多いし。

 

あんま同じスケール上に図示するのもあれだけど,こんな感じっていうこと。

 

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なんていうのかな,causal inferenceっていうのかな,これから少なくともこの指導法は,その語彙テストが測る能力じゃなくて,その文法テストが測る能力に影響があるだろうっていう証拠のひとつにはなる。

 

でもまあ外国語教育研究は構成技能観の相関がだいたいわかってきているし,ほとんど興味をもつような技能は相関がそれぞれ高いのだから,いろいろ考えちゃう。だからこそこういうデザイン,っていうのもあるけど。まあ構成概念ネットワークがしっかりしている分野では,って話だね。

たとえば,3単現教えて3単現伸びたけどなんか否定形は伸びないとか,そういうのじゃなくて,ね。

 

pre-post取るときは手持ちの変数が多い方いいってのはあれだよな,そうだよな。そもそも「処遇とそれが影響をおよぼす構成概念の関係」っていう考えかたがわりと弱いんだ。それもまあ構成概念間の相関が極めて高いっていう前提の上なのかもしれないけど。たとえば語彙伸びたら読解も伸びるだろうし文法も伸びるだろうみたいな,な。

 

個人的には,指導の効果をあらわす構成概念とその指導や構成概念に深くかかわると考えられる心理特性を両方同時にとるといいと思うんだ。関係を表すには時間的先行性っていうのが一番アレで,って…でも,まあいいや。